2024年JSAソムリエ2次試験の分析 皆さんのアンケートを基に。。。

2次試験対策

ワインスクール レコール・デュ・ヴァンの生徒さんを中心に 受験直後の受験生の皆さんにアンケートをお願いしました。

ちなみに、アンケートは現在も受け付けておりますので、よかったらご協力ください。実際に受験された方ならどなたでもOKです。いろんなエリア・バックグラウンドの方が記入していただいたほうが精度が上がりますので、是非ご協力ください。

コチラ

ソムリエ 2次試験の出題はコチラでした。

大方の予想どおり、ワインは3種で、今年は白が2種類、赤が1種類の構成でした。
これは、ここ10年近く「白2種赤1種の年」と、「白1種赤2種の年」がほぼ交互に来ているので、まあ分かっていた事です。

白ワイン 1つ目

正解は 
収穫年2021年
産地:ドイツ
ブドウ品種:リースリング

でした。

皆さんの解答はこんな感じ

ヴィンテージは8割ほどの方が2022年を解答。正答の2021年を解答した方は10%程度でした。まあ、産地も品種もわからない状態で、ヴィンテージを当てるのは無理がありますので、白のヴィンテージは 「マイナス2年一番当たりやすい」という統計的な観点から皆さん2022年を選んだんだと思います。ここは ほぼ 運任せの世界です。

産地は、、、

約6割の方が、フランスを選択。正答のドイツを選択した方は25%程度でした。この25%の方は当然 ブドウ品種もリースリングを選んだでしょうから、産地・品種をどちらも正解した人が約1/4いると考えられます。

ブドウ品種は、、、

約65%の人が 正答のリースリングを選択。このうち25%がドイツを選んでますので、残り40%の人は「品種は当てたが国を外した」方たちと推測されます。

全体として
ドイツのリースリングを選んだ人 25% 
フランスのリースリングを選んだ人 30%
オーストラリアのリースリングを選んだ人 10%
残りの45%の人は、産地・品種ともおそらくハズレですね。
満点が25% 部分点が40% ゼロ点が45% まあ 出題としては、バランスが取れた出題と思われます。例年と比較すると、やや難易度は低めかなあ???

皆さんの感想、反省はというと。。。

感じ方は 人それぞれですが、総合すると、辛口とは言えほんのり残糖のあるタイプのリースリングだったのかなと思います。このタイプでドイツですとアルコールは11.5-12%くらいが普通。
アルザスとの見分けは 香りの華やかさ(ドイツのほうが一般的に華やか)苦み(アルザスのほうが苦い)あたりですかね。。。
オージーとの見分けは、ペトロールの強さ(オージーのほうが若いうちからペトロールがでる)ライム的な果実の甘い香り(オージー)か、/清楚な白い花の甘い香り(ドイツ)か 
非常に微妙な判定になりますが、不可能ではなかったかと思います。
リースリングだっていう所までは、当てたかったですね。

白ワイン 2つ目

正解は
ヴィンテージ:2022年
生産国:フランス
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

まさかの2年連続 フランス/ソーヴィニヨン・ブラン! これは意表をついてきましたね。

皆さんの解答は、

セオリーどおりマイナス2年で正解でしたが、こちらの出題のほうが2023年を選んだい人が10%近くいるので、若々しい印象だったのでしょうか??

生産国は、、、

正答のフランスが56% 次いでアルゼンチン17% オーストラリアと日本が7% ほか アメリカ、ドイツ、スペインなど。

品種は、、、

正答のソーヴィニヨン・ブランは17% 一番多かったのはシャルドネで32% トロンテス17% ヴィオニエ12% アリゴテ、リースリング、ミュスカデ、甲州、ピノ・グリ、シュナン・ブランと、 皆さん割とバラバラな解答をされてます。

出題は基本の品種で、基本の品種は一般的に難易度は低いのですが、今回のSBは難しかったみたいです。トロンテスやヴィオニエを選んでいる方も多いので、それなりにアロマティックだったようですが、一方でシャルドネの解答も多い。。。どんなワインだったんだろう??


さらに「去年 フランスSBが出てる」というのも おそらく難易度を上げてますね。いままで、同じ生産国・品種の組み合わせが、同じ呼称で、2年連続で出題された事は、知る限りありません。
フランス/ソーヴィニヨン・ブラン は解答の選択肢として、あらかじめ除外していた方も多いのではないでしょうか?自分もそのように予測していました。外してしまいスイマセン。

受験生の皆さんの解答もかなりバラバラで、樽が使ってあるのかすらよくわからない状況。
ぜひ 銘柄を公表して欲しいものです。なんとなく「ボルドーブランなのかな?(若干セミヨンも入ってる)」て気がしますが、何とも言えませんね。。。

おそらく品種ソーヴィニヨン・ブランを選んだ17%のうちニュージーを選んだ人以外はフランスを選んだでしょうから。。。
品種、産地とも正解 ⇒約13%程度
産地のみ正解 ⇒約40%
品種のみ正解 ⇒約5%
産地も品種も外した人 ⇒約35%
て感じかと推測します。過去問分析含め、きちんと準備した方にとっては難しく、
「とりあえず主要品種から選ぶ!」みたいな あんまり準備してこずにノリで受けてる人は案外正解するかも知れないですね。

難易度・・・やや難

赤ワイン

解答は
ヴィンテージ:2021年
生産国:オーストラリア
ブドウ品種:シラーズ

でした。

正解の2021年が65% 2020年が25% だいたいの方がこの2つのヴィンテージでした。

生産国は、

正答のオーストラリアを選んだ人が約32% フランスが32% アメリカが17% ほかにチリ、スペイン、ニュージーランド、イタリア、日本など。
正答のシラー/シラーズは約40% ほかにカベルネ・ソーヴィニヨンが約20% メルロ17% そしてピノが15%近くいます。。。ほかテンプラニーリョ、ネッビオーロ、グルナッシュ。

皆さんの感想は、、、

濃くない・・・と言っている方もいるけど、全体の意見としては濃いめで、メントールやユーカリっぽさも取れたようです。。。
品種を当てている方が4割。でもこのうち15%くらいがフランスを選んでいそうな気もします。
とすると
産地・品種とも正解・・・25%くらい
産地のみ正解 約7%くらい
品種のみ正解 約15%くらい
産地も品種もはずれ 52,3%くらい??

シラー/カベソー/メルロの濃い品種で8割位になってましたが、全体的に濃色系ニューワールド感は受験生に伝わってたのかと思います。
たとえば カリフォルニア/カベソー と推測した方も、ワインのアウトラインは同じなので、案外 点は来るハズです。

シラーズの出題は、一般的には簡単な部類に入るんですが、、、
これもそこまで簡単ではなかったか??

その他のお酒 その1

約9割の方が正解 ごめんね。ハッキリ言うと、この選択肢で 泡盛がわからないようじゃ、勉強不足だよ!

その他のお酒 2

正解はトウニーポート

約半数が正解。マデイラもトウニーポートも酸化熟成的なニュアンスがありますが、加熱のニュアンスの有無での見分けになります。マルサラは、見分ける決め手があったら自分も教えてほしい。紹興酒は米の蒸れた香りがあるので、ちがうよね。

トウニーポートとマデイラで迷った人が多かったみたいですね。

全体的な印象

ドイツ/リースリング
フランス/ソーヴィニヨン・ブラン
オーストラリア/シラーズ
泡盛
この4つは、端から字面だけで見ると めっちゃ簡単です。
受験の先輩とかに「簡単だったみたいだねー」とか「ラッキーだったね」とか言われるかも知れません。しかし、受験生の正答率を見る限り、正答率の分布は例年くらいで、「難しくもないが、簡単というワケでもない」レベル感だったかなと思います。特に白の2つめのソーヴィニヨンは、難しかったみたいです。

ちなみに、去年からnoteでセコく発表している、ワタシの今年の出題予想はコチラでした。

すいません。ソムリエに関しては予想 惨敗です。。。
理由ははっきりしていて、過去の出題パターンでは、去年・一昨年に出題されたものは ほぼ出ない というのがセオリー 2次試験は2回までリトライできるので、2年前の受験からチャレンジしている受験生もいるワケで、普通に考えたら そこはなるべく被らないように出題すると推測しました。


ところが今年のソムリエの出題は、
ドイツリースリング 一昨年出題
フランスSB 去年出題
オージーシラーズ 一昨年出題
と、去年と一昨年に出題されたものばかり!

2年浪人してる受験生からしたら、全部いちど出題されたワイン、という事になります。
いや、、、これは予想できませんって!!

ひさしぶりに 外してしまいましたー!
でも、予想なんて 競馬の予想レベルだから、そういうの信じちゃダメって 言ってあったからね!!

・・・スイマセンでした!!

最後に宣伝!!

シノハラ この秋からWSET Level2を教える事になりました!

「JSA試験終わって、次はWSETだ!!」
という方も、
「ひさしぶりにワインの勉強してみようなかー」 
という方も、
来てみませんか??

無料体験もやってるんで、ぜひ来てください!!

ワインスクール レコール・デュ・ヴァン
ワインスクール レコール・デュ・ヴァンは渋谷、新宿で非常に高いソムリエ資格試験合格率90%を誇るワインスクール(ソムリエ学校)です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました