ワインエキスパート編です。
2次試験 ワインエキスパートの出題の解答は以下でした。

白ワイン1
正解は
ヴィンテージ:2021年
生産国:フランス
ブドウ品種:ミュスカデ
久しぶりにミュスカデ来ました!
実生活では最早滅多に飲まないのに、試験勉強では必ず飲む銘柄(笑)
昔(昭和レベル)はシャブリに並んで、メジャーな銘柄だったんですよ。。。

生産国

ブドウ品種



まあ、ミュスカデはもともと手がかりのやや少ない品種、かつ地場品種なんで、もともと難易度が高めです。ほとんどの方は、「ニュートラル寄りの個性」を感じ取り、結論部分で「フランスのシャルドネ」か「ミュスカデ」か、迷ったのかなと推測します。ここの見分けは、難しいですね。
ミュスカデの特有のシャンパーニュみたいなイースティな感じ、日本酒のような香り、そのあたりがある程度でていたのか。
実際飲んでないのでわかりませんが、そのあたりが決め手になったのかなと思います。
おそらくですが、
生産国・品種ともに当てた人・・・2割
生産国のみ当てた人・・・6割弱
ぜんぶ外した人・・・2割
という感じだったかと。
地場品種が出題されると、品種で国が自動的に決まってしまうので、結局品種を当てた人が総取りするような感じになります。ただ、「わからない時はとりあえずフランスを選ぶ」というセコい方法論は今回有効で、他の品種を選んだ人もフランスにしておけば部分点が取れました。迷って「甲州」にしてしまった人は、残念でした。個人的には「フランス/SB」を選択した人より「日本/甲州」を選んだ人のほうが、正解に近い気がしますが、システム上、「フランス/SB」には点が来ますが甲州のほうがゼロ点です。「丁字の香り」が取れない時は、とりあえずフランスにしておいた方がいい、という事でしょうかね。
白ワイン 2
正解は
ヴィンテージ:2023年
生産国:日本
ブドウ品種:シャルドネ
日本のシャルドネでした。
ヴィンテージ

生産国

ブドウ品種

甲州を選んだ人は生産国は自動的に日本でしょうから、
日本/シャルドネ を選べた人は、わずか6% という事になります。
シャルドネ だけ得点できた人が35%くらい
日本 だけ得点できた人が25%くらい
生産国・品種とも外した人が35%くらい ですかね?



どうやら樽の風味はあったみたいですが、抑制的だったみたいですね。
フランスのシャルドネと比較しても薄い、、、という感じで、日本シャルドネにたどり着いた方は立派です。樽熟タイプ甲州というのも限りなく正解に近い。。。
ミュスカデを選択した10%も含め、約8割の方はだいたいのワインの個性を捉えていたので、描写の部分ではあまり点差がつかないかも知れません。唯一「木樽からのニュアンス」が取れたか否か。
あとは、産地・品種を当てられたかが、分かれ目になったような気がします。
気の毒なのはこの2番を「ミュスカデ」にした10%の方で、当然1番も外してるでしょうね。分析としては、別に大外れではないんですが、点数は残念ながらふるわないと思います。。。
赤ワイン1
正解は
ヴィンテージ:2021年
生産国:アメリカ
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
ヴィンテージ

生産国

ブドウ品種

おそらくですが、
産地・品種ともに正解・・・約12%程度
品種のみ正解・・・36%程度 うち14%がチリ、8%程度がフランス、12%程度がオージー、かな?
産地のみ正解・・・たぶん、いない。いても1,2%
産地・品種ともに不正解・・・50%くらい?


濃厚でジャミーな赤だったようですね。アメリカのCSとオージーのShiraz ともにソムリエ/WEの出題では、最も濃く/強い 赤ワインのカテゴリになります。そういう意味では、大部分の方がこのワインのアウトラインはきちんと取れていたようです。アウトラインをきっちりと押さえた上で、じゃあカベルネなのか、シラーズなのか。。。そこの微妙な見分けが、点差の分かれ目になりそうです。メントールっぽさから、オージーを考えた人が一定数いたようです。アメリカのどこのワインだったんでしょうか。。。
赤ワイン 2
ヴィンテージ:2020年
生産国:イタリア
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ


ブドウ品種

近年珍しいくらい正答率が高かったです。
産地/品種とも得点できた方 約半分
産地のみ得点できた方 約2割
産地/品種ともに外した方 約3割
て感じでしょうか。ただ、これ アンケートの回答者が、僕のクラスの生徒が多いんです。僕のクラス、今年はイタリアをよく鍛えていた部分があり。実際の正答率はもう少し低いのかな??という気がしています。


ある程度 典型性を備えたサンジョヴェーゼだったようです。サンジョヴェーゼにしてはタンニンが強い、という意見もありましたが、サンジョヴェーゼって、直線的なタンニンがけっこうしっかりあるもの。あと、試験は午前中なので、普段夜ばかりテイスティングしてる人は、タンニンを普段より強く感じたハズです。(一般的に、昼のほうが渋みを強く感じるもの)そこは補正して考えるべきでした。
その他のお酒
正解は バーボン・ウイスキーでした

おいおい!バーボンくらい当てようぜ!!と端から見ると思ってしまいますが。。。
まあ、普段から強いお酒を飲まない方には、難しいのかも、ですね。。。
(自分はchuⅡの時からIWハーパーのコーラ割 オヤジに飲ませてもらってた人間なんでバーボンは絶対間違えないです。。。(時効))
まあ、どうせ配点は低いと思いますよ。。。
所感:
今年のワインエキスパート試験は、難易度は
白ワイン:やや難しい
赤ワイン:易しめ
その他のお酒:易しい
全体として、「標準程度か、やや易しいくらい」だと思います。
難しかった去年よりは確実に正答率が高いと思う。なので、「去年より出来た!」と安心してはいけません。
まあ、なにげに50%の方が正解したサンジョヴェーゼを当てれたかは、大きいと思う。
白は難しかったので、両方ハズレてもおかしくない。
まあ4つのワイン全体で産地&品種 2つ位は当てておけば大丈夫かなと思いますね。
1つくらいしか当たってなかった方も、
白ワイン1:ニュートラル寄り、冷涼産地的な個性を捉えたか
白ワイン2:抑制的な中に木樽からのニュアンスが取れたか
赤ワイン1:濃厚で大柄で濃縮感のあるキャラを押さえたか
赤ワイン2:やや熟成感のありつつ、中庸なキャラクターを取れたか
このあたりがだいたい押さえられてたら、大丈夫な気がします。。。
全部当たらなかった人は、合格は難しいかと思います。。。正直、この出題構成で、一つも当たらなかったら、厳しい言い方をしますと、実力不足です。マグレで受かるかも知れませんが、、、エキスパートさんは、別にこの試験に生活がかかっているワケではないでしょうから、ギリギリで受かるよりも、悔しい思いをして、もう一年、じっくり実力をつけた方が、結局いいと思いますよ!
さて、毎年やってるシノハラダムスの大予言が今年どうだったと言うと。。。
こんな予想をしてました。


ソムリエのほうは 予測 振るわなかったですが、エキスパートのほうの予測は ほどほど当たられたかなーと思います!!
また来年も予想屋がんばります!!
さて、最後に、宣伝させてください。
シノハラ、この秋より、WSETのLevel2を教える事になりました。
「ワインエキスパート試験終わって、次はWSETに挑戦したい」
という皆様、ぜひレベル2にお越しください。
WSETの学習はレベル2から始めるのが定石です。
(JSA試験を受けた方にはレベル1は簡単すぎると思います)
新宿校にて、隔週木曜の夜です!
JSA試験より、もう少しゆったりとした雰囲気で、かつアカデミックな感じで、講義を進めていきたいなーと思ってます。
ぜひ、お越しください!!


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