【毎日2次試験対策コラム9/2】小瓶は便利 でも注意も必要。

2次試験対策テイスティング法

毎日2次試験対策、2日目です。

今日は勉強そのものというより、最近ちょっと感じていること。

「小瓶」についてです。

最近、ワインスクールでもオンライン、リモートの講座が本当に増えました。

それを支えているのが、小瓶にワインを満タンに詰めて自宅に送る、という方法です。

「満タンに詰めるから酸化しない」とか、「瓶詰めの装置が特許を取っている」とか、いろいろな方法があると思いますが、小瓶が自宅に届いて、自分の都合のいい時間にテイスティングして、解説動画を見る。

今ではもう、かなり一般的な勉強方法になりましたよね。

これはもちろん、素晴らしいところもあります。

特に遠隔地に住んでいる方が、東京にいるのと同じようにワインスクールの講座を受けられる。

これは小瓶が普及したからこそできるようになったことだと思います。

僕自身も最近、「日本ブラインド協会」というところに参加していて、毎月送られてくる小瓶でブラインドテイスティングをしています。

まあ僕は凡人なので、

「難しいなあ……」

と思いながら、全然当たらないんですけど(笑)。

ただ、それとは別に、僕は普段ワインを扱う仕事をしていますから、ワインの状態についてはかなりシビアに見ています。

その立場から小瓶をいろいろ飲んでいて、ちょっと気になることがあります。

正直、

「これ、やっぱりちょっと劣化してるよね?」

と思うことが、ちらほらあるんですよね。

もちろん、小瓶入りワインを作っている会社はいろいろありますし、瓶詰めの方法も違います。

ですから、「小瓶のワインはより劣化する」と一括りにするつもりはありません。

瓶詰めの段階でどの程度酸素に触れるのかについても、僕自身がきちんと検証したわけではありません。

ただ、小瓶は当然ながら普通の750mlボトルより容積が小さい。

その分、外気温など外部環境の影響も受けやすくなります。

そしてもう一つが、流通です。

飲食店や酒販店へのワインの納品はリーファー輸送(15℃前後での輸送)が一般的になってきましたが、ご自宅への配送は 基本的にリーファーは使えず、宅配便を使うことになります。

もちろんクール便などを使うことが前提になると思いますが、それでも集荷されてから自宅に届くまで、ワインにとってどの程度適切な環境が維持されているのか。

これはなかなか分かりません。。。

実際、僕が飲んでいて、

「この銘柄で、この味はちょっと変じゃない?」

「これ、もう酸化してない?」

と思ったことが何度もあります。

特に意外だったのが、赤ワインも結構影響を受けるんだなということ。一般的に「赤のほうが白よりも温度変化に強い」(タンニン・ポリフェノールによる抗酸化力があるので)と言われますが、小瓶のワインでは個人的には白より赤のほうが劣化を感じます。。。

僕自身、それに引っ張られて品種や産地を間違えてしまったこともあります。

まあ、

「そこを補正して当てるのがプロだろ」

と言われたら、その通りなんですけど(笑)。

実際にちゃんと当てている方もたくさんいらっしゃいますし、それは素晴らしいと思います。

ただ、今日言いたいのはそこではありません。

僕がちょっと心配しているのは、

「2次試験対策を、小瓶だけで完結させるのは無理じゃないの?」

ということです。

小瓶は非常に便利です。

特に、いろいろなワインを経験して「場数を増やす」という意味では、とても有効な方法だと思います。

だから、小瓶で勉強すること自体を否定するつもりは全くありません。

でも、小瓶だけで受験対策をしてそのまま本番に行く。

これはちょっとリスクがあると思います。

一番怖いのは、コンディションが少し変わったワインを飲んで、

「この品種はこういう香りなんだ」

「この産地はこういう味なんだ」

と、そのまま自分の中にインプットしてしまうことです。

これは受験対策として、かなりよろしくない。

だから、どこかの段階で何回かは、目の前でフルボトルを開けて、そのワインのコンディションを確認できる人がいる環境でテイスティングしてほしいと思っています。

先生でもいいですし、経験のあるソムリエでもいい。

「このワインは今、ちゃんとした状態ですよ」

という前提を共有できる環境ですね。

遠隔地の方など、なかなか難しいケースもあると思います。

それでも、何か工夫の余地はあると思うんですよ。

試験までの間に、小瓶以外の方法で飲む機会も少し作っておく。

それだけでも違うと思います。
原始的かも知れませんが、、、やはりコンディション管理されたワインで勉強するのが重要ですよ。

この画像のネタ元が分かる貴方はきっと小田急線ユーザー

宣伝みたいになってしまいますけど、僕自身も試験までは毎週、受験生向けの勉強会をやっています。

そういうところも含めて、実際にワインを出している人間がボトルのコンディションを確認しながらテイスティングできる場所を、何回かは経験しておく。

小瓶は使う。でも、小瓶だけにはしない。

今の2次試験対策では、そのくらいの付き合い方がいいんじゃないかな、と最近思っています。

今日はそんな話でした。

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