ネッビオーロの特徴と見分け方|ソムリエ・ワインエキスパート二次試験対策

ブドウ品種

今回は、ネッビオーロについて解説していきます。

ネッビオーロは、イタリア・ピエモンテ州を代表する黒ブドウ品種です。バローロやバルバレスコの原料として知られ、イタリアを代表する長期熟成型の高貴品種と言っていいでしょう。

ソムリエ・ワインエキスパート試験の二次試験では、赤ワイン品種の中でも比較的当てやすい品種の一つです。理由は、外観・香り・味わいのすべてにネッビオーロらしい特徴がはっきり表れているからです。


ネッビオーロは「色素は薄い。でも骨格は非常に強い」

ネッビオーロを覚える時に、一番大事なのはここです。

「色素はそれほど濃くない。でも長期熟成型の高貴品種である。」

これがネッビオーロ最大の特徴です。

一般的に長期熟成型の赤ワインというと、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーのような黒々とした色をイメージする方も多いと思います。

ところがネッビオーロは違います。

外観は比較的淡いんですが、決してシンプルな色調ではありません。ルビーからガーネットへと滑らかに変化するグラデーションがあり、エッジにはオレンジ色が現れます。

つまり、色は薄いけれど、熟成感や複雑さはしっかり伝わってくるんですね。ここはネッビオーロらしい外観として、ぜひ覚えておいてください。


語源は「霧(ネッビア)」

ネッビオーロという名前は、イタリア語で「霧」を意味する**Nebbia(ネッビア)**が語源と言われています。

非常に晩熟な品種で、収穫は10月中旬頃になることも珍しくありません。霧が立ち込める季節まで収穫を待つことから、この名前が付いたと言われています。

現在でも主な産地はピエモンテ州で、生産量も決して多い品種ではありません。


外観の特徴

試験では、まず外観を見てネッビオーロを疑えるようになりたいところです。

色調は比較的淡く、ルビーとガーネットの中間くらいの印象になります。そして最大の特徴がエッジのオレンジ色です。

若いうちから比較的オレンジがかって見えることがあり、長期熟成型の高級ワインらしい雰囲気を感じさせます。この外観だけでも、「ネッビオーロかな?」と候補に入れていいくらい特徴があります。


香りの特徴

ネッビオーロといえば、昔から有名なキーワードがあります。

「ローズ&タール」

つまり、バラとタールです。

これがネッビオーロを代表する香りになります。

さらに、ドライローズ、ドライフラワー、ドライハーブ、葉巻、紅茶、なめし革、熟成するとトリュフなどのニュアンスも感じられます。

果実味が前面に出るというよりは、乾燥したニュアンスや熟成感、そして気品を感じさせる香りが特徴です。


味わいの特徴

味わいは非常に力強く、アルコールも高く、酸も豊かです。

そして何より印象的なのがタンニンです。

収斂性が非常に強く、口の中がギュッと締まるような感覚があります。

外観だけ見ると繊細そうに見えるんですが、飲むと骨格の強さに驚く。これがネッビオーロらしい個性です。


モダン・バローロとクラシック・バローロ

ネッビオーロを語る上で、少しだけ知っておいてほしいことがあります。

1990年代頃、バローロではモダン派クラシック派という考え方がありました。

モダン派はロータリー・ファーメンターやバリックを使い、果実味を前面に出したスタイル。一方クラシック派は、大樽で長期間熟成させ、伝統的なスタイルを守っていました。

現在では、お互いの長所を取り入れた造りが主流になっており、昔ほど「モダン・バローロ」という言葉を聞くことは少なくなっています。


二次試験では「クラシック寄り」を基準に考える

ただし、試験対策としては話が少し違います。

ソムリエ・ワインエキスパート試験で出題されるネッビオーロは、基本的にはクラシック寄りのスタイルを基準に考えておけば十分です。

つまり、

  • エッジがオレンジ色
  • ローズ&タール
  • ドライフラワーや葉巻などの熟成感
  • 非常に強いタンニン

このあたりが揃っていたら、まずネッビオーロを疑ってください。

モダンな造りまで深く考え始めると、かえって試験では迷ってしまいます。

そして産地についても、二次試験では**迷わず「イタリア」**で大丈夫です。


まとめ

ネッビオーロは、赤ワイン品種の中でも比較的特徴がはっきりした品種です。

試験では、

  • 色調は比較的淡く、エッジはオレンジ色
  • 「ローズ&タール」を代表とする熟成感のある香り
  • 非常に強いタンニンと収斂性

この3つを押さえておけば、かなり自信を持ってネッビオーロと言えるでしょう。

個人的には、二次試験ではぜひ得点源にしてほしい品種の一つです。

他品種との見分け方については、別の記事(有料コンテンツ)で詳しく解説していきます。

コメント