グルナッシュの特徴は?JSA2次試験対策の視点から

ブドウ品種

「力強い品種」ではありません。アルコールの高さで肉厚に感じる品種です。

グルナッシュは、世界的に見れば非常に生産量の多い品種です。ただ、主にブレンドで使われる品種という特性からか、JSAソムリエ・ワインエキスパート2次試験では、その生産量の割にあまり出題されてきませんでした。

ところが、ここ5年ほどで2回出題されています。以前のように「ほぼ出ない品種」として無視することは、さすがにできなくなってきました。とはいえ、出題された際の正答率は極めて低かったと考えられます。グルナッシュを完璧に当てなければ合格できない、という品種ではありませんので、ここでは神経質になりすぎず、試験で使える典型的な特徴だけ押さえていきましょう。

グルナッシュとは

グルナッシュ(スペインではガルナッチャ)は、スペイン原産と考えられている地中海性品種です。暑さや乾燥に非常に強く、南ローヌ、ラングドック、ルーション、スペインなどで広く栽培されています。世界でも栽培面積の多い黒ブドウですが、単一品種よりもブレンド用品種として活躍することが多く、南ローヌではシラーやムールヴェードルなどとブレンドされる代表的な品種です。

なお、試験では今のところフランス産しか出題されていません。まずは南フランスのグルナッシュをイメージしておけば十分でしょう。

外観

グルナッシュは皮が比較的薄いため、南の品種としては意外と色調は濃くありません。酸がやや低いこともあり熟成も比較的早く、若いうちから少しオレンジがかったニュアンスを感じることもあります。南のワインだから色が濃いはず、と決めつけないことがポイントです。

香り

熟したイチゴやラズベリーなどの赤系果実を中心に、ジャムのような甘い果実香、リコリスやスパイス、時にドライハーブなどが感じられます。全体としては豊かで親しみやすく、「芳醇でジューシー」という表現がよく似合う品種です。

味わい

グルナッシュはタンニンが極端に強い品種ではありません。酸もやや低めです。しかしアルコールが非常に高くなりやすいため、結果として非常に芳醇で肉厚な味わいになります。「骨格が強い」というより、「アルコールで包み込むようなボリューム感」と覚えると、この品種らしさを捉えやすいと思います。

試験対策

試験では、「南の品種なのに色調は意外と淡め」「酸はやや低く、アルコールは高い」「タンニンよりも芳醇さ・ジューシーさが印象に残る」という3点を押さえておけば十分です。色の濃さやタンニンの強さだけで「力強いワイン」と判断すると、グルナッシュは見誤りやすいので注意してください。

まとめ

グルナッシュは、「力強い品種」ではありません。色は意外と濃くなく、タンニンも中程度。それでも高いアルコールによって、非常に豊かで肉厚な味わいになります。ここだけはぜひ覚えておいてください。

ちなみに、グルナッシュ100%のワインで勉強したい方には、シャトー・ラヤスがおすすめです。……ほんの30万円くらいから買えます(笑)。他品種との見分け方やブラインドテイスティングでの考え方は、有料記事で詳しく解説します。

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