ソーヴィニヨン・ブランの特徴は?JSA二次試験対策の観点から

ブドウ品種

ソーヴィニヨン・ブランとは

ソーヴィニヨン・ブランは、シャルドネ、リースリングと並んで、ソムリエ/ワインエキスパート2次試験では絶対に押さえておきたい白ブドウ品種のひとつです。

世界中で栽培されていますが、シャルドネと比べると品種そのものの個性がかなりはっきりしています。

まず覚えてほしいキーワードは、「フレッシュ・爽やか・香りが強い」。ここがソーヴィニヨン・ブランの出発点です。

香り|爽やかな果実+ハーブ

ソーヴィニヨン・ブランは香りに特徴があります。グレープフルーツやライムなどの柑橘類、パッションフルーツなどの酸っぱそうな果実に、ハーブや青い植物のニュアンスが加わります。

さらに、グーズベリー、カシスの芽、青草なども昔から使われる典型的な表現です。「猫のおしっこ」という、ちょっと強烈な表現が使われることもあります。

カシスの芽と言われても、日本人にはあまり馴染みがありません。カシスの実そのものではなく、青い植物の香りの中に、少し果実のニュアンスが混ざったような香りと考えてください。

ほかにも青ネギ、アスパラガス、グリーンピース、イチジクの葉など、いろいろな青い野菜や植物を連想することがあります。

なぜこんな香りがする?

ソーヴィニヨン・ブランの特徴的な香りには、いくつかの香気成分が関係しています。

代表的なのがメトキシピラジン。ピーマンやハーブ、青い植物を思わせる香りに関係しています。

もうひとつ重要なのがチオール系の香気成分。こちらはグレープフルーツやパッションフルーツなどの香りに関係します。

難しい成分名まで2次試験で覚える必要はありません。大切なのは、**「爽やかな果実+ハーブや青い植物」**という組み合わせです。

味わい|高い酸とフレッシュ感

味わいでもキーワードは「爽やか」。酸がしっかりしていて、フレッシュではつらつとした印象になります。

基本的にはマロラクティック発酵を行わず、ステンレスタンクなどを使って、品種が持っているフレッシュな果実や香りを活かしたスタイルに仕立てることが多いです。

まずは**「香りが強い・酸が高い・爽やか」**。このアウトラインを掴んでください。

代表的な産地

ソーヴィニヨン・ブランは比較的いろいろな地域で栽培できるため、現在では世界中で造られています。

ただし、2次試験対策としてまず押さえておきたいのは、フランス、ニュージーランド、チリの3か国です。

フランス

代表的なのはロワール地方。特にサンセール、プイィ・フュメはソーヴィニヨン・ブランを代表する産地です。

そしてもうひとつがボルドー。こちらではセミヨンとブレンドされることも多く、樽を使った本格的な辛口白ワインも造られています。

ニュージーランド

ニュージーランドを代表する白ブドウ品種といえば、やはりソーヴィニヨン・ブラン。特にマールボロが有名です。

ハーブやグリーンなニュアンスに加えて、柑橘類やパッションフルーツなどの果実香がはっきり現れる、非常に香りの豊かなワインが造られます。

チリ

チリも重要な産地です。特に太平洋の影響を受ける冷涼な地域で良質なソーヴィニヨン・ブランが造られています。

代表的なのがカサブランカ・ヴァレーやレイダ・ヴァレー。こちらもフレッシュさを活かしたスタイルが中心です。

樽熟成タイプには注意

ここまで説明してきたのは、基本となるフレッシュなソーヴィニヨン・ブランです。

ところが一部、特にボルドースタイルでは樽発酵や樽熟成を行うことがあります。そうなるとワインの表情がガラッと変わります。

これは試験でもかなり難しい。樽熟成したソーヴィニヨン・ブランをシャルドネと間違えてしまう人も珍しくありません。

ですので、最初からここまで完璧に見分けようとしなくて大丈夫です。まずは基本となるフレッシュタイプを確実に判別できるようにして、樽熟タイプは次のステップとして考えましょう。

2次試験ではここを覚える

ソーヴィニヨン・ブランは、比較的品種の特徴を掴みやすいブドウです。

香りが強い。爽やかな果実。ハーブや植物的な青さ。高い酸。そして全体としてフレッシュ。

まずはこのアウトラインから、「これはソーヴィニヨン・ブランっぽい」と判断できるようにしてください。

フランス、ニュージーランド、チリをどう見分けるか。そして樽熟成したタイプをどう考えるか。このあたりはもう一段難しい話になります。

具体的な産地判別やブラインドテイスティングでの考え方については、有料記事で詳しく解説します。

本日のアホ画像

おまけ|ソーヴィニヨン・ブランの意外な家系図

ここからは2次試験にはほぼ必要ありません。ちょっと上級者向けのおまけです。

ソーヴィニヨン・ブランのルーツを遺伝的にたどると、実はなかなか面白い家系図が見えてきます。

ソーヴィニヨン・ブランの親のひとつとされているのが、ジュラ地方でおなじみの**サヴァニャン(Savagnin)**です。

そして、このサヴァニャンはトラミナー(Traminer)とも呼ばれる品種。さらに、その仲間には非常に強い芳香を持つゲヴュルツトラミネールがあります。

もうひとつ面白いのが、シュナン・ブランとの関係です。

遺伝子解析によると、ソーヴィニヨン・ブランとシュナン・ブランは同じ両親を持つ、いわば兄弟関係にあるとされています。

そしてソーヴィニヨン・ブラン自身も、さらに有名な品種の親になっています。

ソーヴィニヨン・ブラン × カベルネ・フラン → カベルネ・ソーヴィニヨン

そうです。赤ワインを代表するカベルネ・ソーヴィニヨンの片親は、白ブドウのソーヴィニヨン・ブランです。

「Sauvignon」という名前が共通しているのは偶然ではないんですね。

2次試験のためにここまで覚える必要はありませんが、品種を単独で暗記するのではなく、こうして家系図を眺めてみるとなかなか面白いと思います。

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