リースリングの特徴は?JSA2次試験対策の視点から

ブドウ品種

リースリングとは

今日はリースリングの話をします。

リースリングは、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランと並んで、白ワインを代表する主要品種のひとつです。

原産はドイツで、現在でもドイツを代表するブドウ品種。特に冷涼な気候を得意とする品種で、冷涼な環境でも成熟しながら高い酸を保ちやすいのが大きな特徴です。

また、比較的痩せた、水はけのよい土壌で高品質なワインになりやすく、特に岩や石の多い土壌で優れたリースリングが造られることで知られています。ドイツ・モーゼルのスレート(粘板岩)土壌などは、その代表例ですね。

香りは「中くらい」

リースリングは、いわゆるセミ・アロマティック品種と表現されることがあります。

ソーヴィニヨン・ブランやゲヴュルツトラミネールほど強烈にアロマティックではない。一方で、シャルドネよりは品種そのものの香りを感じやすい。

まあ、絶妙に「中くらい」のところにいる品種だと思ってください。

リースリングといえば「ペトロール香」

そして、リースリングの香りを語るうえで外せないのがペトロール香です。

石油、灯油、オイルなどを思わせる独特の香りで、普通の白ワインではなかなか感じないニュアンスです。2次試験では、リースリングを判別する大きな手掛かりのひとつになります。

ただし、ここは少し注意してください。

現在の高品質なワイン造りでは、強すぎるペトロール香は必ずしも好ましいものとは考えられていません。また、産地や気候などによっても、ペトロール香の出方にはかなり差があります。

とはいえ、これは2次試験対策です。

試験で出題される品種の中で考えれば、まずは「リースリング=ペトロール香」という典型的な特徴をしっかり覚えておいてください。

最大の特徴は、とにかく酸が高い

味わいの最大の特徴は、なんといっても非常に高い酸です。

すっきりしているだけではなく、硬質で引き締まっていて、きちんと構成感がある。アルコールが極端に高くなることはまれで、比較的スリムな酒質になりやすい品種です。

この高い酸が、リースリングのさまざまなスタイルを支えています。

僕は「岩っぽさ」を感じやすい品種だと思います

微妙にヘンだけどモーゼルのスレート土壌 棒仕立てのブドウ畑のつもり

リースリングでは「ミネラル」という言葉もよく使われます。

ミネラルという言葉自体、かなり曖昧な表現なんですが、僕自身はリースリングをテイスティングしていると、石や岩を思わせるような硬質なニュアンスを感じることが非常に多いです。

実際、リースリングは岩や石の多い土壌で優れたワインが造られることが多い品種でもあります。

もちろん「畑の岩の味がそのままワインに移る」という単純な話ではありません。ただ、僕はリースリングについては、この「岩っぽさ」をひとつの特徴として捉えています。

辛口にも甘口にも向いている

最近では辛口に仕立てたリースリングも非常に重要になっています。

一方で、リースリングは甘口にも非常に向いています。

これだけ酸が強いので、残糖があってもベタッと重たい味わいになりにくい。むしろ「強い酸と甘味のバランス」が、リースリングの大きな魅力のひとつです。

特にドイツでは、辛口から甘口まで幅広いスタイルのリースリングが造られています。

基本的に「樽香」はつけない

もうひとつ覚えておきたいのが、樽の使い方です。

リースリングでは、基本的に樽香をつけるような樽熟成は行いません。

ドイツなどでは、伝統的に大樽を発酵や熟成に使用することもあります。ただし、これはシャルドネのようにヴァニラやトーストなどの樽香を積極的につけることが目的ではありません。

基本的には、リースリングそのものの香りや高い酸、そして産地の個性を生かしたワインだと考えてください。

シャルドネと並んで長命な白ワイン

リースリングは非常に長期熟成能力の高い品種でもあります。

高い酸がワインの骨格となるため、優れたリースリングは非常に長期間熟成することができます。

シャルドネと並んで、世界でも特に長命な白ワインを生み出す代表的な品種、と覚えておいていいと思います。

2次試験では、まず3か国

ドイツ人+酒ネタ → リースリング と 某小学生が殺人事件現場に遭遇しまくる漫画の作者も考えたとさ。

ソムリエ/ワインエキスパート2次試験では、まずドイツ・フランス・オーストラリアの3か国を押さえておけばいいと思います。

  • ドイツ:辛口・甘口の両方
  • フランス:基本的に辛口
  • オーストラリア:基本的に辛口

まずは辛口なのか甘口なのか、というところを大きく捉えてください。

そのうえで、同じ辛口のリースリングでも、ドイツ・フランス・オーストラリアでは香りや味わいの出方に違いがあります。慣れてくると、リースリングは比較的高い精度で産地を見分けられる品種だと思います。

このあたりの産地ごとの見分け方については、のちほどnoteなどで詳しく解説する予定です。

最後は「香りを覚える」

ここまでいろいろ理屈を説明してきましたが、極論を言ってしまうと、リースリングは最後はあの香りを覚えるしかないところがあります。

高い酸、硬質な印象、そしてペトロールを思わせる独特の香り。

教える側からするとちょっと歯切れが悪くて申し訳ないんですが、ここはもう「覚えてください」としか言えません。

理屈を理解したうえで実際に何本かテイスティングして、「あ、これはリースリングっぽい」という感覚を身につけていきましょう。

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